和紙 ユネスコ無形文化遺産「細川紙」と小川和紙
埼玉県初のユネスコ登録
小川町と東秩父村に伝承され、長年絶えることなく作られてきた小川和紙の代表「細川紙」の技術が、共に国の重要無形文化財である石州半紙(島根県)と本美濃神(岐阜県)と共に平成26年11月にユネスコ無形文化遺産登録されました。ユネスコ政府間委員会により「和紙・日本の手漉き和紙技術」として「人類が守るべき無形文化遺産の代表的な一覧」に記載され正式決定となりました。
世界が認めた細川紙とは
登録された「細川紙」は小川和紙の中の代表ブランドです。手すき和紙の製法には「流しすき」と「溜めすき」の2つがあります。
細川紙は国産の楮(こうぞ)だけを使用し、伝統的な用具を使い「流しすき」ですくことが決められており、楮の強靭さとやわらかな色合いを兼ね備えた和紙で、和紙の魅力である強さ・美しさ・保存性の全てを兼ね備えています。細川紙をすく技術は昭和53(1978)年に国の重要無形文化財に指定されました。